最近注目され始めたヘム鉄

鉄分はもともと吸収率が悪く、摂取した 5% から 40% ほどしか体内に摂取できません。5% から 40% という吸収率はあまり幅が大きすぎる理由は、鉄分には2種類の鉄分があるためです。

ヘム鉄

ヘムは窒素化合物の一種で「人間」及び「動物」の 肝臓内にあり、これと鉄分が結合し合成された物質を指します。そのため人間の体内や、肉類などの動物性食品にだけ含まれるのが特徴です。

非ヘム鉄

ヘムと結合していない鉄分を指します。これは植物性食品に含まれる鉄分を指し、非ヘム鉄と呼ばれています。ヘム鉄と非ヘム鉄は、どちらも体内に吸収されてしまえば、肝臓内でヘムと結合し、ヘム鉄に変化します。

ヘム鉄と非ヘム鉄の大きな違い

ヘム鉄の場合、小腸にヘム鉄専用の吸収口があり、比較的簡単に体内へ吸収されます。それに対し、非ヘム鉄は、この入口から吸収することが出来ません。つまり、非ヘム鉄は吸収されにくい鉄分です。非ヘム鉄の吸収率はわずか 5% 程に対し、ヘム鉄は 20% から 40% 程の吸収されます。つまり、同じ量の鉄分を摂取したとしても、食材によって、鉄分の吸収率は大きく違います。

鉄分摂取時の注意

鉄分は多量に摂取すると、中毒症状を引き起こします。1日 25mg 以上を長期に渡り摂取し続けると、疼痛(とうつう:ずきずきとうずくように痛むこと)や嘔吐、下痢やショック状態などの中毒症状が現れます。

鉄分の所要量は成人男子で1日 10mg、女性は月経によって1日 0.5mg から 1mg を余分に消費するため、不足がちになります。そのため、女性は男性よりも多い 12mg の所要量となっっています。ビタミンCやプルーンとともに摂取すると、吸収率を改善できます。