大豆イソフラボンとは

大豆イソフラボンは、植物の色素成分であるフラボノイドの一種で、特に大豆に多く含まれていると言われています。豆腐や納豆などの大豆食品をよく食べる日本人にとっては、日頃から馴染み深く、また身近な成分です。

大豆イソフラボンとは

大豆イソフラボンは、天然の植物にのみ存在するフラボノイドの仲間で、とくに大豆胚芽に多く含まれています。化学構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ているため、別名「フィトエストロゲン(植物女性ホルモン)」と呼ばれ、体内でエストロゲンと同じような働きをすると考えられています。

エストロゲンとは

エストロゲンは、女性に生理をもたらしたり、女性らしい体つきや美しい肌をつくることに関与するホルモンです。また、体内のカルシウム量を調節する物質のひとつで、腸管からのカルシウムの吸収や骨への沈着にも関係し、カルシウムが骨から過剰に溶け出すのを防ぎます。

女性の更年期や閉経後にはエストロゲンの分泌が低下してしまうので、骨粗鬆症にかかりやすくなったり、更年期障害の症状がみられたり、血圧や血清コレステロールが上昇するなど、身体に変調がおこりがちです。

大豆イソフラボンの5つの働き

大豆イソフラボンは、穏やかではありますが、体内でエストロゲンと同様の作用を持つので、女性ホルモンの関係する症状の改善に効果があります。

更年期障害

更年期障害のさまざまな症状、発汗異常・めまい・動悸などの自律神経失調症、不眠症、神経障害をやわらげる効果が認められています。

骨粗鬆症

閉経後エストロゲンの分泌が低下すると、急激な骨量の減少をまねくため、更年期以降の女性は骨粗鬆症が発症しやすくなります。大豆イソフラボンは、カルシウムが骨から溶け出すのを防ぐので、骨粗鬆症の予防や改善に効果があります。

このことは、卵巣を摘出した雌のラットに大豆イソフラボンを長期投与したところ、骨密度と骨の強度が向上したという動物実験や臨床実験でも明らかにされています。

美肌・美白効果

大豆イソフラボンは女性らしい体をつくるエストロゲンと同様の働きがあり、美白作用、保湿性の向上といった肌の美容効果も認められています。他には、豊胸効果や生理不順の改善など、女性にはうれしい作用があります。

乳がん・前立腺がんの予防

乳がんはエストロゲンが過剰に分泌されることにより、発症しやすくなります。

大豆イソフラボンはエストロゲンが身体に過剰にあるときには、その働きを弱めることで乳がんを予防すると考えられています。
体内の細胞には、ちょうど鍵と鍵穴の関係のように、特定のホルモンだけがあてはまる「レセプター」と呼ばれる鍵穴のような結合部位があります。女性ホルモンであるエストロゲンも、エストロゲンがあてはまるレセプターに結合して初めてその働きが信号として各器官に送られます。

エストロゲンが過剰に分泌されているときに、大豆イソフラボンが体内に存在すると、大豆イソフラボンはエストロゲンと構造が似ているので、エストロゲンのレセプターに結合してふさいでしまいます。そのため過剰なエストロゲンが作用しなくなるので、結果的に乳がんを予防すると考えられています。
また、大豆イソフラボンは更年期の男性に多いといわれている、前立腺がんの予防効果があることがわかっています。女性だけでなく、男性にも有効な成分であるといえます。

血圧・血清コレステロールの低下

更年期の女性は、血圧や血清コレステロールが高くなることが報告されていますが、大豆イソフラボンの摂取により、血圧や血清コレステロールが低下することが動物実験や臨床試験により認められています。

気軽に大豆イソフラボンを摂れるサプリメント

大豆イソフラボンは近年注目されるようになりました。ホルモン治療をされている更年期障害の方や、また不妊治療をしている方など、女性特有の悩みを抱えている方が多くなってきていることがあるかもしれません。

年齢を重ねるごとに病気への不安が増えるものなので、性別を問わず、日頃から補っておく心構えが大事だと言われています。