ビタミンとは
ビタミンはごく微量で、ほかの栄養素のはたらきをスムーズにする潤滑油のような存在です。 生きるために不可欠な栄養素で、通常、体内では生産できない有機物です。食品あるいはサプリメントで摂取しましょう。
5種類の栄養素の一つがビタミン
ビタミンは身体にとって必要不可欠な栄養素です。身体に必要な栄養素は約40種類あり、
- タンパク質
- 脂質
- 糖質
- ビタミン
- ミネラル
の5つに分類されます。
栄養素の“3つの役割”
私たちが生きていく上で必要な栄養素は次の働きがあります。
- 血液や細胞の材料になること
- 身体を動かすエネルギーになること
- エネルギーをつくるために、体内で行われるさまざまな代謝を助ける作用
1.と2.の役割は、主にタンパク質や脂質、糖質が担っています。3.の役割を担っているのがビタミンとミネラルです。ビタミンとミネラルは身体をつくる材料やエネルギーのもとではありませんが、身体の機能の調節という大切な役割を持っているのです。
ビタミン摂取の“2つの目的”
生きていく上で必要なエネルギーを生成するために必要なビタミンですが、ビタミンを取る目的はそれだけではありません。
1.ビタミンの欠乏による疾病を防ぐ
ビタミン欠乏によって引き起こされる病気があります。
ビタミンA不足による夜盲症がその例です。ただし、ビタミン欠乏症を防ぐために、つまり生理作用の維持のために必要な量はごくわずかです。いまの私たちの食生活で欠乏症を起こすほどビタミンが不足することはまずありえません。
2.老化や生活習慣病を防ぐ
生理的に必要な量の何倍ものビタミンを摂ることで、身体の老化や生活習慣病を防ぐことができます。
サプリメントでビタミンを摂取するのは、この薬理作用が目的ということになります。
13種類もあるビタミン
ビタミンには、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、ニコチン酸(=ナイアシン)、パントテン酸、葉酸、ビオチン、ビタミンC、D、E、Kの13種類があります。それぞれに異なった薬理作用を持ち、身体の機能を維持するために働いています。
ビタミンA
細胞や血液の酸化を防ぐ抗酸化作用があることから発がん抑制作用が期待されます。ただし、肺がんについては疑問視する意見もあり、はっきりとした結論は出ていません。
レバーなどの動物性食品に含まれるビタミンAには、頭痛やめまいなどの過剰症があるので、摂取量の注意が必要です。
野菜類のビタミンA(β-カロチン)には過剰症の心配はありません。
ビタミンC
白血球の働きを活発にして風邪などの感染症を防ぐ、胃がんの原因となるニトロソアミンができるのを防ぐ、また活性酸素を取り除いて生活習慣病や老化を防ぐといった効果が期待できます。
タバコは体内のビタミンCを大量に消費させるので、喫煙者は特に積極的に摂取したい栄養素です。
ビタミンD: カルシウムの吸収を助け、骨粗鬆症を予防する薬理作用があります。過剰症があるので、許容上限量を超えないように注意が必要です。
ビタミンE
抗酸化作用が強く、がん、心臓病、白内障、痴呆など身体の酸化によっておこるさまざまな病気を予防します。ビタミンCと一緒に摂ることで、抗酸化力がさらに高くなります。
ビタミンK
血液凝固を助けます。
妊娠後期の女性は新生児のK欠乏性出血症を防ぐために、不足に気をつける必要があります。骨のカルシウムの沈着をうながす作用により、骨を丈夫にし、骨粗鬆症を予防します。
ビタミンB群:
- ビタミンB1
神経伝達物質の1つ、アセチルコリンの作用を高めて、痴呆を防ぎます。 - ビタミンB2
過酸化脂質の分解を促進する作用があり、動脈硬化を予防します。 - ビタミンB6
月経前におこる頭痛や鬱症状などの月経前症候群に効果があります。これは女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が盛んになると、体内のB6の濃度が低下することに関連しています。 - ビタミンB12
神経系に作用するので、不眠症や時差ぼけの解消に有効とされています。
ニコチン酸
または、ナイアシンと言います。脂肪の代謝を改善して中性脂肪やコレステロールを減らす作用があります。また、二日酔いの原因になるアセトアルデヒドを分解します。
パントテン酸
ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの産出を促すことから、抗ストレスビタミンといわれます。
日焼けを防ぐ効果もあります。ビタミンC、E、β-カロチンと一緒に摂取すると、さらに効果が高まります。
葉酸
ビタミンB12とともに、心臓病のリスクを高めるホモシステインの血液中の濃度を抑制するので、心臓病の予防に効果があります。また、妊娠前からの葉酸の摂取で、先天性奇形のリスクを軽減することができます。
ビオチン
皮膚炎を予防する作用があり、抗酸化作用のあるビタミンC、E、β-カロチンとともに、アトピー性皮膚炎を改善します。